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【全船安】4か所の造船所 安全点検へ

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日が落ちる時間が伸び、少しずつ春が近づいていると感じるこの頃ですね。

さて先日、全船安神奈川支部横浜・川崎班事業場安全点検報告会が開催されました。「全船安」とは全国造船安全衛生対策推進本部の通称で「船舶製造又は修理業」の安全衛生管理水準の一層の向上と労災保険収支の改善を図ることを目的として活動しています。今回、神奈川支部の横浜・川崎班の現場点検が行われました。

参加事業所は東亜鉄工株式会社様、株式会社トモイ造船鉄工所様、京浜ドック株式会社様、弊社の4社。神奈川労働局の専門官の方々と参加事業所の従業員で上記各社へ現場点検に伺いました。

はじめに東亜鉄工株式会社様へ。丸銅管の転がり防止の工夫をされていました。丸銅管が転がり、けがをする恐れがあることを先読みして、安全対策をされています。

【丸銅管の転がり防止】

次にトモイ造船株式会社様へ。

フルハーネスの使用例(装着方法)を実際に人形に装着して展示していました。労働安全衛生法改正により2019年2月1日から安全帯の規格が変更となり、フルハーネス型安全帯が義務化。(高さが6.75m以下は胴ベルト型(一本つり)を使用できる) 従業員が毎日通る場所にフルハーネスを着用した人形を設置して、使用を周知する工夫をされていました!

【フルハーネスを着用した人形で使用周知】

午前の部 最終は弊社へ。

2021年4月1日に「溶接ヒューム」が特定化学物質になり、特定化学物質障害予防規則が改正。(溶接ヒュームとはアークの熱によって溶けた金属が蒸気となり、空気中で固体(金属酸化物)の細かい粒子となったものが、煙のように見えるもの)屋外作業場で金属アーク溶接等作業を行う場合でも、有効な呼吸用保護具の着用・常時有効かつ清潔に保持することが義務付けられています。法令改正において新たな掲示を行っている点、架空配線用ラックを製作し、転がし配線をなくすことで転倒を防ぐ安全な通路を確保している点、また構内の整理整頓がきちんとされている点等を評価して頂きました。

午後は京浜ドック株式会社様へ。

けがをする恐れがある鋭利な銅板に、テニスボールを活用して緩衝材にし、引っ掛けやけがを防止する工夫をされていました。すぐに取り入れることのできる安全対策です。弊社でも安全対策としてさっそく取り入れさせて頂きました。

【けがや引っ掛け防止にテニスボールを活用】

安全点検後には班会議が開かれ、4か所の造船所での安全点検報告、意見交換を実施。災害の未然防止を図るために、一人ひとりが他社の問題であっても真剣に話し合っており、今回のような現場点検は非常に貴重な機会であると感じました。

良い点だけでなく、安全上改善すべき点も専門的な視点からご指摘を頂きました。貴重なご意見をもとに、安全に活動出来る様、日々構内改善をしてまいります。今後も全船安の活動に積極的に取り組み、ブログでもアップしていきます⚓

ご安全に!

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