INTERVIEWインタビュー 01

「ドックグループ」のグループリーダーとして、船舶の上架作業を一手に担う

工務部 工場課(2006年入社)

ドックグループグループ長Dock Group

船舶業界未経験で転職
現在はグループリーダーとしてパートナー会社の技術員も含めチームをまとめる

私は20代前半に転職し横浜工作所でのキャリアはもう15年以上になります。その間、修繕業務のなかで主に「ドックグループ」を担当してきました。ドックグループというのは、修理する船舶をドックに上架(陸に揚げること)し、作業のための足場を組んだり、クレーンを使ってエンジンや部品を取り外して構内に運んだりするのが仕事です。現在は海務業務のグループリーダーを務めパートナー会社の技術員も含めてチームをまとめています。

横浜工作所に入社する以前は、自動車部品の製造に携わっていました。勤務地が非常に遠かったので転職を考えていたところ、自宅近所にある横浜工作所が技術員を募集しているのを知り、興味を持ったのが入社のきっかけです。もともと機械いじりが好きで、船舶を修理する仕事に応募したところ、意欲を買っていただいて採用になりました。船舶業界はまったくの未経験で、入社したばかりの頃は部品の名前すらわからない状況でしたが、業務の中で先輩方に教えていただき、少しずつ知識を蓄えました。

船舶の上架作業を引き継ぐ
プレッシャーを乗り越え大きく成長

入社して5年程経った頃、それまで上架作業を担っていたベテランの技術者が勇退することになり、私がその後を引き継ぐことになりました。

上架作業は構内の上架船台にワイヤーロープを装着し、巨大なウインチで巻き上げて船台に載せ、斜面に沿って船台ごと海中から引き揚げてドックに入渠させる作業です。船舶の船底は、一隻ごとに傾斜の角度やタイプが異なるため、その都度、船台の角度や幅を変えていかなければなりません。少しでも誤差が生じると、ウインチで引き揚げる際に傾いてしまったり、最悪の場合は横転して取り返しのつかない大事故にもつながりかねません。試行錯誤を繰り返しながら、この船台の設置角度の計算方法を独学で習得し、今では構内のほとんどの上架作業を私が担っています。

いきなりの大役を任されて、はじめはプレッシャーを感じましたが、上架作業は、船体の修繕や船底のメンテナンスをする際には欠かせない工程です。一生懸命勉強して上架の技術を身につけたことで、大きく成長することができたと思っています。
そしてこれからは、私が培った技術や知識を、より若い技術員たちに惜しみなく伝承し、引き継いでいってもらいたいと考えています。

資格取得も会社が全てサポート
意欲次第で存分に高められる環境

横浜工作所に入社してから今まで、必要に応じて様々な資格を取得して仕事の幅を広げてきました。資格を取得する際の費用は、会社が全て負担してくれますし、意欲次第でどんどん技術を高められる環境です。私の場合はクレーン運転士の免許やクレーンに物を掛け外しする玉掛け免許、現場で作業員を指揮する資格も取得しました。こうして得た知識やスキルは、私の大きな財産になっています。

私たちが手がける船舶修繕事業は、構内での作業の他、故障した船舶の停泊場所まで出向いて作業する出張工事も行っています。私もこれまで全国各地に出張し修繕工事にあたりましたし、チームには海外に赴いた経験のあるメンバーもいます。また、当社は米軍が保有する船舶のメンテナンスや修繕工事も請け負っているので、この仕事は本当に変化に富んでいて、いろいろな経験を積むことができます。

私たち横浜工作所は、近い将来、東京湾沿いに新しい造船所を造ることを計画しています。そこでは今よりも大規模なドックを設置し、大型船舶の修繕工事や造船もできるようにする計画です。今からとても楽しみですし、その日のために私自身もさらに技術と経験を高めていきたいと思っています。このように、これから横浜工作所は大きく発展しようとしています。私のように船舶業界が未経験でも十分活躍できる教育環境を用意していますので、これからさらに成長していく横浜工作所の未来を担える意欲のある方を仲間にお迎えしたいと思っています。

※内容はインタビュー当時のものです。

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